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目でみるシリーズ 画像でみる緑内障の病態

第4回 OCTを用いて得られる緑内障眼の新たな所見

栂野哲哉

Frontiers in Glaucoma No.49, 1-7, 2015

「はじめに」OCT(optical coherence tomography)は1990年代初頭に開発され,わずか5年ほどで眼科分野に応用された.その後,我々眼科医の要求に応えるかのように急速な進化を遂げ,現在は幅広い分野で臨床応用されるに至っている.緑内障分野においてもスペクトラルドメインOCT(SD-OCT)によって解像度の高い断層撮影が可能となり,神経線維厚や黄斑部網膜内層厚の定量が日常臨床に用いられるようになった.一方,これらの画像を詳細に観察することによって緑内障性視神経症との関連が示唆される未知の構造変化が生じていることが報告されている.今回は臨床的意義に関しては未解明ではあるものの,緑内障性視神経症の病態に関与すると考えられるいくつかの形態異常について紹介する.

「Microcystic macular edema」MME(microcystic macular edema)は黄斑部のOCT画像で確認される多数の境界明瞭,低反射の微小な空隙からなる浮腫状所見であり,中心窩を取り囲む円周状あるいは三日月状に分布する網膜内顆粒層の病的な構造変化である(図1,図2).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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