Green Club 座談会
慢性疾患,緑内障の治療を再考する~関節リウマチの治療をもとに~
掲載誌
Frontiers in Glaucoma
No.46 15-25,
2013
著者名
山本 哲也
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竹内 勤
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柏木 賢治
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鈴木 勝也
記事体裁
抄録
疾患領域
膠原病・リウマチ性疾患疫
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骨・関節
/
眼疾患
診療科目
リウマチ科
/
眼科
媒体
Frontiers in Glaucoma
緑内障の視神経障害および視野障害は進行性であり不可逆的であるため, 早期発見・早期治療が重要です. 現在, 緑内障の唯一エビデンスのある治療法は眼圧を下降させることです. その手段は薬物・手術ともに進化・多様化しており, それらの手段を駆使しながらいかに治療継続を実現するかは医療関係者が日々追求すべきテーマであると考えられます. そこで今回の座談会では, 緑内障と同様に, QOLに著しい影響を及ぼす非可逆的な慢性疾患である「関節リウマチ(rheumatoid arthritis: RA)」を取り上げ, ご専門の先生方をお招きしました. ここ数年で大きな進化を遂げたRA診療の現況をRA専門医の先生方にお示しいただき, 緑内障治療との共通点や相違点を明らかにすることで, 緑内障治療の新たな視点を探ります. 「はじめに」山本 今回の『Frontiers in Glaucoma』の座談会では, 慢性疾患である緑内障の治療を再考する目的で, 不可逆的な慢性疾患として共通点も多いRAの治療の現況をRAのエキスパートである慶應義塾大学医学部リウマチ内科の竹内勤先生ならびに鈴木勝也先生からご紹介いただき, 柏木賢治先生とともに改めて緑内障治療のあり方を考えてみたいと思います.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。