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喘息/COPDの基礎研究最前線

慢性炎症性疾患としてのCOPD

安尾将法花岡正幸

International Review of Asthma & COPD Vol.15 No.1, 23-28, 2013

COPD(chronic obstructive pulmonary disease: 慢性閉塞性肺疾患)には全身性の併存症が高頻度でみられ, 糖尿病や心血管疾患, 脂質異常症, 骨密度低下など, 慢性炎症や加齢現象を背景とする疾患の合併頻度が高いことがわかってきた. 国際的にCOPDに関する診断, 治療の提言を行っているGOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)においても併存症については1つの章を設けて詳述されている. COPDそのものは慢性炎症性疾患であることはよく知られており, 「"慢性炎症性疾患としてのCOPD"に併存する"全身性の慢性炎症"の関連性やメカニズム解明」はこの分野の大きな研究テーマである. 肺局所については, "慢性炎症"ということであれば, 喘息も同様であるが, この両者には吸入ステロイドの有効性において大きな違いがある. COPDにおける吸入ステロイドの効果は限定的であり, "COPDの慢性炎症のメカニズム解明とその制御"については多くの研究がなされているが, いまだ解決されていないテーマである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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