The Front Line(研究会/施設紹介インタビュー)
東日本大震災とCOPD診療―災害医療における慢性期医療の重要性
掲載誌
International Review of Asthma & COPD
Vol.14 No.2 39-44,
2012
著者名
矢内勝
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
老年科
媒体
International Review of Asthma & COPD
東日本大震災による死者・不明者数が市町村単位で最多となった石巻市で, 石巻赤十字病院は震災直後から救援拠点として機能した. 震災から1年以上が経過した今, 同院呼吸器内科部長の矢内勝先生に, COPD(慢性閉塞性肺疾患:chronic obstructive pulmonary disease)を中心に呼吸器疾患患者さんの現状とこれからの課題についてお話いただいた. 「震災による診療体制への影響―呼吸器科医の視点から」―震災直後, 貴院はどのような状況でしたか. 「矢内」停電, 断水, ガス供給停止がありましたが, 自家発電と貯水でまかない, CTやMRI, 電子カルテも通常どおりに作動でき, 診療に大きな影響はありませんでした. 院内では震災発生後すぐに災害対策本部が設置されました. 被災患者を重症度別に分別して診察するトリアージエリアは, 発災後1時間以内で完成され, 多数の患者来院に備えていました.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。