はじめに
 気管支喘息(喘息)患者では,冬場に感冒など上気道感染を契機に増悪がよく経験され,ウイルス感染により誘導される自然免疫によるTh1タイプの炎症反応とともに,thymic stromal lymphopoietin(TSLP)の産生などを介したTh2タイプの炎症反応も引き起こすことが知られている.また治療面からも長時間作用性b2刺激薬(long-acting β2 agonist;LABA)および吸入ステロイド薬(inhaled corticosteroid;ICS)などは,それぞれ単独でもウイルス感染の予防効果,感染後の炎症反応に対する抑制効果を示し,ICS/LABA配合剤ではさらに相乗的に抑制することも示されている.今回,十分な抗喘息薬による治療にもかかわらず,冬場に繰り返し増悪や肺炎がみられた喘息症例で気管気管支骨軟骨形成症を合併した1例を経験し,3年間の臨床経過も含め述べることにする.
 
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                症例から学ぶ
              
 冬場に増悪や肺炎を繰り返す気管支喘息の一例
                  掲載誌
                
 
                  International Review of Asthma & COPD
                  Vol.13 No.2 29-31,
                  
                    2011
                  
 
                    著者名
                  
  
                          平田 一人
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          連載
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                          症例
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                    疾患領域
                  
  
                          呼吸器
                        / 
                          アレルギー・免疫
                        
                    診療科目
                  
  
                          一般内科
                        / 
                          呼吸器内科
                        / 
                          アレルギー科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      International Review of Asthma & COPD
                    
 
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。