誌上ディベート
これからの胃癌検診について 内視鏡検診の可能性
掲載誌
Frontiers in Gastroenterology
Vol.19 No.3 19-24,
2014
著者名
濱島ちさと
/
斎藤博
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
感染症
/
癌
診療科目
一般内科
/
消化器内科
/
老年科
/
放射線科
/
消化器外科
媒体
Frontiers in Gastroenterology
[はじめに] 2005年に「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」が公開されて以来, 8年が経過し, この間に胃癌検診に関する新たな研究が進められた. 内視鏡検診については死亡率をアウトカムとした研究が公表される一方で, ハイリスク集約型検診については死亡率減少効果に関する十分な検討は行われていない. 新たな研究に基づく, 胃癌検診の評価の現状と, 今後の可能性について検討した. [有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2005年版の評価] 癌検診により癌死亡率を減少させるためには, 有効性の確立した検診を正しく実施する必要がある. 近年, 諸外国では癌検診の有効性を評価し, 公共政策に活用する動きがみられ, 米国のUS Preventive Services Task Forceをはじめ, 国や学会などがガイドラインを公表している.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。