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臨床最前線

第66回 オホーツクでの地域医療―消化器内科診療の現状―~内科医一斉退職を乗り越えて~

上林実

Frontiers in Gastroenterology Vol.19 No.1, 62-69, 2014

「はじめに」 地域医療崩壊が叫ばれて久しいが, 当院は全国ニュースにもなった内科医一斉退職を経験した. その経緯を振り返りながらオホーツク医療圏センター病院における消化器内科診療の状況を述べたいと思う. 「北見市・オホーツク医療圏と当院の概要(図1)」 「1. 北見市」 北見市は北海道の東部に位置しており, 人口12万4千人のオホーツク圏最大の都市である. 面積は全国第4位の広さであり, かつては世界市場の70%を占める「ハッカ」の世界的産地であった. 現在はたまねぎ生産量が日本一である. 北見市常呂町は「カーリングの聖地」として知られる. 「2. オホーツク医療圏」 三次医療圏は, 通常, 都道府県を1つの単位とするが, 北海道は広大な面積を有するため例外的に6つの三次医療圏が設置されている. オホーツク医療圏は, 北海道北東部に位置し, 総面積は10,691平方キロメートルで, 新潟県に迫る広さを有している. 圏域の人口は約31万人である. 人口10万対比での医師数(2008(平成20)年12月末)は152.2人で. 全道平均の224.9人, 全国平均の230.4人を大きく下回っている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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