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State of the Art(Frontiers in Gastroenterology)

肝免疫と肝臓外科―Liver Immunity and Surgery―

大段秀樹

Frontiers in Gastroenterology Vol.18 No.3, 13-23, 2013

「はじめに」肝臓は腸管由来の微生物, エンドトキシン, 腫瘍細胞など外来抗原を含有した門脈血が流入する臓器で, 類洞内皮細胞(LSEC), natural killer(NK)細胞, NKT細胞, Kupffer細胞などさまざまの免疫担当細胞が内在する. これらの細胞群は生体防御機能を司る一方で, 過剰な免疫機構を制御する寛容機構も有する. 肝臓内の複雑な免疫調節機構を掌握することは, 肝臓外科領域の周術管理において生体防御能を損なわず癌再発や肝障害を予防/軽減する戦略を立てるうえで非常に有益な情報となる. 本原稿では, 肝局在免疫担当細胞のうちLSEC, NK細胞とNKT細胞の機能特性に関するわれわれの研究成果を紹介し, 臨床治療戦略への応用について考察する. 「肝LSECの免疫寛容誘導への関わり」「1. 肝臓の免疫寛容誘導機構について」肝移植では, ほかの臓器移植に比べ拒絶反応を引き起こす頻度は低い1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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