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食道癌対策最前線

第4回 Barrett食道腺癌 早期診断の最前線

島田英雄幕内博康西隆之千野修山本壮一郎小澤壯治

Frontiers in Gastroenterology Vol.17 No.1, 47-55, 2012

「はじめに」本邦では, 食道癌の大多数が扁平上皮癌であり食道学会全国登録においてもBarrett食道癌の頻度は腺癌を含めても5%程度に過ぎない1). 一方, 欧米においては, 1970年代よりBarrett食道腺癌の増加が指摘され, 食道癌の過半数を占めている2). 近年, 本邦においてもBarrett食道を発生母地とする表在性のBarrett食道腺癌の報告例も増加し注目される疾患となっている3). 内視鏡機器の進歩や食道胃接部の詳細な観察により早期のBarrett食道腺癌も発見されるようになり, 内視鏡的切除術も積極的に行われている. 本稿においては, 癌発生母地としてのBarrett食道の内視鏡診断, Barrett食道癌のサーベイランス, また治療方針の決定にきわめて重要な壁深達度診断, 範囲診断の現況について解説する. 「Barrett食道の定義と内視鏡診断」Barrett食道の定義に関しては, 本邦また欧米間においても相違がある. 本邦でのBarrett食道に関する用語は, 第10版の『食道癌取扱い規約』で定義されている4).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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