標準的治療となる可能性を提示する立場から  はじめに  日本での胃癌における腹腔鏡下手術は1991年に報告されて以来,導入する施設は増加している。2008年までに21,048件の腹腔鏡下胃癌切除が行われ,ここ数年は1年間に約500件の割合で増加をみており2007(平成19)年度だけで4,765件となった。限られた施設のデータであり,アンケート対象以外の施設での件数を考慮すればその数はもっと多いと思われる1)。