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対談
癌幹細胞をめぐる最新情報
森正樹
/ 門田守人
Frontiers in Gastroenterology Vol.15 No.2, 3-10, 2010
近年の研究により, 癌の再発・進行の大きな要因として「癌幹細胞」の存在が示唆されています. 高い治療耐性能・分化能をもつ癌幹細胞は活性化されると急速に細胞分裂を繰り返し, 突然の再発や転移を招くこともあるようです. 今後は, 癌幹細胞が休眠状態から活性化に至るメカニズムの解明や癌幹細胞を標的とした治療戦略の構築が求められています. 今回は癌幹細胞研究に初期段階から携わる森正樹先生に, 癌幹細胞の基礎知識と最新情報をお話しいただきました. 「癌幹細胞とは何か?」門田 癌について私たちがずっと不思議に思ってきたことの1つは, 抗癌剤がよく効いていてもやはり途中で耐性が生じて急に進行してしまうことです. なぜこのようなことが起こるのか, 癌幹細胞という概念で説明が可能になります. 本日は, 癌幹細胞を初期の頃から専門に研究されてきた森正樹先生に, 癌幹細胞の基礎知識と最新情報を教えていただければと存じます.
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