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State of the Art(Frontiers in Gastroenterology)

食道癌に対する集学的治療戦略の方向性

北川雄光

Frontiers in Gastroenterology Vol.14 No.1, 10-18, 2009

「はじめに」 食道癌は消化器癌のなかでも比較的悪性度が高く, 解剖学的な局在から外科的治療における侵襲も高度である. 比較的早期の消化器癌発見頻度が高いわが国においても, 臨床病期I食道癌の頻度は全体の約20%に留まっており, 切除例の5年生存率は, 専門的な施設でも60%程度に留まっているのが現状である. また, 食道癌は他の消化器癌に比して化学療法や放射線療法などの非外科的治療も比較的奏効することもよく知られている. 近年, 高齢化社会の進行によって, 耐術能不良症例も増加し, 食道癌の遠隔治療成績の向上のためには, 集学的治療の適正な導入, 最適化に向けた臨床試験の遂行がきわめて重要である. 一方, 欧米においては, 進行癌の占める割合はわが国よりさらに高く, 集学的治療, 非外科的治療に対する依存度はさらに高い. 本稿では, 食道癌の集学的治療戦略の現状と方向性について, 欧米での状況との対比も交えながら概説する. 「組織型による食道癌の臨床特性」 食道癌の組織型や占居部位などの臨床特性がアジア諸国と欧米では大きく異なる.

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