脳卒中は,その診断・治療までの時間が予後の改善に大きくかかわるという報告が多数なされている.海外では,情報通信技術(ICT)を用いた地域医療連携システムの構築が進んでおり,特に脳卒中における連携をTeleStrokeと呼び,欧米において急速に拡がっている.日本においても,通信網の発達は世界でも類をみないほど素晴らしいものがあり,ICTを用いた(特にスマートフォンを用いた)脳卒中医療の現状と今後についてまとめたので,報告する.