「はじめに」2015年4月に,日本脳卒中学会,日本脳神経外科学会,日本神経学会,日本核医学会の連名で,「アセタゾラミド(ダイアモックス注射用)適正使用指針」が公表された1)2).脳循環障害を扱う臨床医や研究者にとって,非常に重要な文書である.筆者は,指針策定委員会委員長として,本指針の策定に中心的にかかわった.本コーナーにおいて,本指針策定に至った経緯,指針の概要と意義について解説する.
「アセタゾラミドと脳循環予備能検査」脳血流SPECTやcold Xe CT検査に際して,脳血管拡張作用をもつアセタゾラミドを静脈内に投与して,頭頸部動脈に狭窄・閉塞性病変が存在する場合の脳循環予備能,将来の脳卒中発生リスク,血行再建術後の合併症発生リスクを評価する方法が普及している.その臨床的意義についてはすでに多くのエビデンスが存在し,脳卒中治療ガイドラインを含む国内外の多くのガイドラインに記載されている.
「アセタゾラミドと脳循環予備能検査」脳血流SPECTやcold Xe CT検査に際して,脳血管拡張作用をもつアセタゾラミドを静脈内に投与して,頭頸部動脈に狭窄・閉塞性病変が存在する場合の脳循環予備能,将来の脳卒中発生リスク,血行再建術後の合併症発生リスクを評価する方法が普及している.その臨床的意義についてはすでに多くのエビデンスが存在し,脳卒中治療ガイドラインを含む国内外の多くのガイドラインに記載されている.