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特集 脳卒中に対する新たな脳血管内治療デバイスの位置づけ

開頭脳塞栓摘出術から学ぶもの

Surgical embolectomy : its role in endovascular era

井上智弘

脳と循環 Vol.21 No.1, 33-38, 2016

「SUMMARY」急性脳主幹動脈閉塞に対する治療はstent retrieverによる血管内治療が主流になる.しかし,塞栓が非常に大きい場合や近位の狭窄や蛇行によりデバイスが展開できない場合,血管内治療体制がない場合などにおいて,開頭脳塞栓摘出術はその高い完全再開通率でもって治療困難例克服に寄与し得る.
「はじめに」2015年初頭より,前方循環における急性脳主幹動脈閉塞に対するstent retrieverを用いた脳血管内治療のt-PA静脈投与(IV t-PA)と比較したmRS0~2 functional outcomeにおける優位性が次々と証明されている1).Stent retrieverの登場までは一度もt-PAに対して優位性が証明できず,米国食品医薬品局(FDA)でのデバイス承認を目的に,有効再開通をendo-pointとした新出デバイスと従来のデバイスの比較試験に終始していた2)3).
「KEY WORDS」開頭脳塞栓摘出術,急性脳主幹動脈閉塞,再開通,動脈硬化性閉塞,心原性脳塞栓

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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