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特集 脳卒中に対する新たな脳血管内治療デバイスの位置づけ

血栓回収療法のエビデンスと限界

Evidence and limitation of acute endovascular therapy for ischemic stroke

天野達雄

脳と循環 Vol.21 No.1, 27-31, 2016

「SUMMARY」2015年上半期に血栓回収療法の有効性が発表され,内科治療に血管内治療を追加することで通常の内科治療よりも90日後の転帰が良好であることが示された.この結果を踏まえ,欧米ではガイドラインが改定され血管内治療が推奨された.さらなる治療成績向上のためには,再開通までの時間短縮やエビデンスでは明らかにならなかった症例への血管内治療の有効性を示す必要がある.
「血栓回収療法のエビデンス」急性期脳梗塞の血管内治療(EVT)に関するランダム化試験(RCT)として,2013年2月にIMS Ⅲ1),SYNTHESIS Expansion2),MR RESCUE3)が発表された.いずれのRCTでも内科治療に対するEVTの有効性を示すことはできなかった.この結果を受け米国では,それまで増加傾向にあった急性期脳梗塞EVT実施施設や全脳梗塞症例に対するEVT実施頻度が2013年に減少した4).
「KEY WORDS」急性期脳梗塞,血栓回収療法,t-PA静注療法,時間短縮,診療環境整備

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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