<< 一覧に戻る

特集 脳卒中に対する新たな脳血管内治療デバイスの位置づけ

(座談会)脳卒中に対する新たな脳血管内治療デバイスの意義

小笠原邦昭近藤竜史飯原弘二吉村紳一

脳と循環 Vol.21 No.1, 11-20, 2016

「血栓回収療法の概説とエビデンス」
小笠原(司会):2015年2月に米国のナッシュビルで国際脳卒中学会(ISC2015)が開催され,急性期脳梗塞に対する血管内治療の最新のエビデンスが報告されました.前回のISC2013(ホノルル)では,IMS-Ⅲ1)などの3つのランダム化比較試験(RCT)において脳血管内治療の有効性が見い出されず,「ホノルル・ショック」ともいわれましたが,ISC2015では有効性を示す5つのRCTが相次いで報告されたことから「ナッシュビル・ホープ」と称されています.今回は,特に血栓回収療法および新規デバイスであるflow diverterのトピックスを踏まえ,「脳卒中に対する新たな脳血管内治療デバイスの意義」というテーマで座談会を行います.まずは近藤先生に,血栓回収療法の概念とエビデンスについてご説明いただきます.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る