特集 脳卒中治療ガイドライン2015
無症候性脳血管障害へのアプローチ
Management of asymptomatic cerebrovascular disorders
脳と循環 Vol.20 No.3, 49-54, 2015
「SUMMARY」わが国は,脳ドックや画像診断装置の普及により,無症候性脳血管病変が発見されることが多いと考えられる.無症候性であるがゆえにデータの収集が難しいものの,知見が蓄積されつつあり,それに伴い外科治療の適応も洗練されたものに変化してきている.本稿では,無症候性脳血管障害の中で,外科的治療介入も考慮する頻度が高いと考えられる無症候性頭蓋内および頭蓋外主幹動脈狭窄/閉塞および未破裂脳動脈瘤につき概説する.
「はじめに」わが国独自の診療形態である脳ドックの普及や,画像診断技術および装置の発達・普及から,無症候性脳血管病変が発見されることが多くなってきた.無症候性であるがゆえにデータの収集が難しいものの,最近は報告が蓄積されてきた.本稿では,無症候性脳血管障害の中で,外科的治療介入も考慮する頻度が高いと考えられる無症候性頭蓋内および頭蓋外主幹動脈狭窄/閉塞,未破裂脳動脈瘤につき,脳卒中治療ガイドライン2015で取り上げられていない文献も一部交えて概説する.
「KEY WORDS」外科治療,頭蓋内主幹動脈狭窄/閉塞,頭蓋外主幹動脈狭窄/閉塞,未破裂脳動脈瘤,無症候性脳血管障害
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。