「SUMMARY」脳卒中治療ガイドライン2009の発表から6年が経過し,脳梗塞慢性期の抗血栓療法は大きな変革期を迎えている.抗凝固薬としては,60年間使用されてきたワルファリンを上回る有用性を示したNOAC(novel oral anticoagulants:新規経口抗凝固薬ないしnon-vitamin K antagonist oral anticoagulants:非ビタミンK阻害経口抗凝固薬)が推奨されるようになった.抗血小板薬では,CASISP,CSPS2などの新たなRCT(randomized controlled trial)のメタ解析の結果,アスピリンを上回る有用性を示したシロスタゾールが以前のグレードBからグレードAとして推奨されるようになった.
「はじめに」脳卒中治療ガイドライン2015(以下,ガイドライン2015)では,推奨する薬剤の表記の順番については,以下の基本方針が採られている.
①エビデンスレベルの高いものから並べる.
②エビデンスレベルが同じ場合は,副作用なども含めたトータルベネフィットの高いものから並べる.
③エビデンスレベル,副作用なども含めたトータルベネフィットも同等の場合は,日本国内での発売順に並べる.
「KEY WORDS」脳梗塞慢性期,再発予防,抗血小板療法,抗凝固療法
「はじめに」脳卒中治療ガイドライン2015(以下,ガイドライン2015)では,推奨する薬剤の表記の順番については,以下の基本方針が採られている.
①エビデンスレベルの高いものから並べる.
②エビデンスレベルが同じ場合は,副作用なども含めたトータルベネフィットの高いものから並べる.
③エビデンスレベル,副作用なども含めたトータルベネフィットも同等の場合は,日本国内での発売順に並べる.
「KEY WORDS」脳梗塞慢性期,再発予防,抗血小板療法,抗凝固療法