「SUMMARY」心房細動患者の抗凝固療法において,従来のワルファリンと新しいタイプのNOACがすべて出揃い,個々の病態に応じたテーラーメイドの治療を選択することができるようになった.その一方で,周術期や侵襲的検査の前後の管理においてはさらなる知識が求められ,ガイドラインに準じた治療の必要性が論じられるようになった.本稿では,ガイドラインを提示しながら周術期管理と侵襲的検査前後の抗凝固薬のあり方について概説する.
「はじめに」50年にわたり唯一の抗凝固薬であったワルファリンに加え,2011年3月に非ビタミンK阻害経口抗凝固薬(non-vitamin K antagonist oral anticoagulant:NOAC)としてダビガトランが心房細動の塞栓症予防の目的で最初に許可を受けた.それに続き,リバーロキサバン,アピキサバン、そしてエドキサバンも許可され,現在では計5つの抗凝固薬を使用できるようになった.
「KEY WORDS」ワルファリン,NOAC,周術期管理,侵襲的検査
「はじめに」50年にわたり唯一の抗凝固薬であったワルファリンに加え,2011年3月に非ビタミンK阻害経口抗凝固薬(non-vitamin K antagonist oral anticoagulant:NOAC)としてダビガトランが心房細動の塞栓症予防の目的で最初に許可を受けた.それに続き,リバーロキサバン,アピキサバン、そしてエドキサバンも許可され,現在では計5つの抗凝固薬を使用できるようになった.
「KEY WORDS」ワルファリン,NOAC,周術期管理,侵襲的検査