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特集 経口抗凝固薬の展望

経口抗凝固薬服用時の出血性合併症とその対処

Prevention and treatment for hemorrhagic complications during anticoagulant therapy

矢坂正弘

脳と循環 Vol.20 No.2, 49-52, 2015

「SUMMARY」大出血や頭蓋内出血関連因子として,高齢者,日本人を含むアジア人,脳卒中の既往,MRI-T2*画像での微小出血信号,アスピリン併用,腎機能障害,低体重などが報告されている.大出血や頭蓋内出血を回避する方法として,高血圧,高血糖,喫煙,過度のアルコール摂取などの管理できる因子を徹底的に治療すること,抗血栓薬の併用を避けること,頭蓋内出血発症率の低い非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)を選択すること,およびワルファリン投与中の適切な用量管理が重要である.大出血時には休薬,止血,点滴による尿量確保,出血性脳卒中では十分な降圧を行う.ワルファリン療法中はビタミンKや第Ⅸ因子複合体投与を,NOAC療法中は第Ⅸ因子複合体投与や内服後早期であれば活性炭投与を念頭に置く.ダビガトランは透析で取り除くことが期待され,現在各NOACで中和薬が開発されている.
「KEY WORDS」ワルファリン,NOAC,頭蓋内出血,大出血,第Ⅸ因子複合体

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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