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特集 rt-PA血栓溶解療法とその周辺治療

rt-PA血栓溶解療法の現状

The Present State of Thrombolytic Therapy Using IV rt-PA

中川原譲二

脳と循環 Vol.19 No.3, 21-25, 2014

[SUMMARY] わが国におけるrt-PA血栓溶解療法は, 2005年10月に健康保険が適応され, 急速に普及した. また, 2012年8月には, その治療適応が発症後3時間から4.5時間まで拡大されたが, その実施率は5~6%に止まり, 各地域における脳卒中救急医療の供給体制の不十分さが浮き彫りとなっている. 現状では, 地域ごとにrt-PA血栓溶解療法が適切に実施できる診療体制の構築が何よりも優先され, その上で成績向上を目指す治療法の選択が求められる.
「はじめに(rt-PA血栓溶解療法の臨床への導入)」 Recombinant tissue plasminogen activator(rt-PA)製剤であるアルテプラーゼを用いた発症3時間以内の脳梗塞急性期に対する血栓溶解療法の機能予後改善効果は, 1995年のNINDS rt-PA stroke study(NINDS trial)によって確認され1), rt-PA血栓溶解療法は世界約40ヵ国において急性虚血性脳卒中の治療法として承認, 推奨された.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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