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特集 抗血栓療法と出血性合併症

抗血栓療法患者の血圧管理

Blood Pressure Management in Patients on Antithrombotic

古賀政利

脳と循環 Vol.19 No.2, 45-48, 2014

「SUMMARY」 抗血栓療法患者において最も注意すべき合併症は出血性イベントである. 脳出血発症は, ワルファリンによるPT(INR)2~3を目標とした適切な抗凝固療法でも約2倍, アスピリンでは約1.4倍に増える. 修正可能な出血性イベント防止の対策として, 合併している危険因子の厳格な管理, 不要な抗血栓薬併用の回避などがある. 特に, 頭蓋内出血の予防では血圧管理が重要であり, PROGRESS, BAT study, SPS3などの結果から, 抗血栓療法患者の血圧管理目標は収縮期血圧130mmHg未満を目安とする. 「はじめに」 高血圧は脳血管障害の最も重要な危険因子である. 抗血栓薬は高血圧が原因となって起こる虚血性の血管障害の一次および二次予防に不可欠な薬剤となっている. つまり抗血栓薬による予防が必要な患者の多くが高血圧を合併している. 一方で, 抗血栓療法中には頭蓋内出血, 消化管出血をはじめとする出血性イベントが少なからず増加する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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