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脳循環障害の画像診断

蜂の巣様の血管断面像の血管形態を呈した症候性頸部・頭蓋内内頸動脈狭窄症の1例

下村怜佐藤祥一郎天野達雄李眞英尾原知行山本晴子豊田一則峰松一夫

脳と循環 Vol.18 No.3, 55-59, 2013

[はじめに] 頸動脈閉塞後の自然再開通はしばしば観察される. その頻度や再開通の機序に関する報告は散見されるが1)-8), 病態には依然として不明な点も多い. 今回我々は, 特異な所見を呈した頸動脈閉塞後再開通と考えられる1例を経験したので報告する. [症例] 74歳, 男性. [主訴] 左手指の感覚障害. [既往歴] 高血圧, 糖尿病, 脂質異常症. [生活歴] 45年前に禁煙, 1日2合の飲酒歴あり. [現病歴] 某年6月中旬, 左第1~3指の異常感覚と温痛覚・触覚低下が出現したが, 他院での診察では脳梗塞の診断には至らず, 経過観察されていた. 1年後に受けた頭部MRI所見より遡って脳梗塞の診断を受け, 当院へ入院した. [入院時現症] 身長169cm, 体重68kg, 血圧125/45mmHg, 脈拍72/分・整, 体温36.0℃. 右頸部血管雑音を聴取するほか, 一般身体所見に特記事項なし. 左第1~3指に軽度触覚低下.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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