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脳循環障害の画像診断

ステロイド治療中に発症した頸動脈巨大索状血栓に起因する若年性脳梗塞の1症例

大山賢尾原知行松島勇人鈴木理恵子田中正美豊田一則

脳と循環 Vol.18 No.2, 51-55, 2013

「はじめに」ステロイド治療は多くの自己免疫疾患を対象に行われている有用な治療法であるが, その副作用として血栓症のリスクが増大することが知られている. 今回, 視神経脊髄炎(neuromyelitis optica:NMO)に対して, ステロイドパルス療法施行中に頸部頸動脈の巨大索状血栓が原因と考えられる脳梗塞を発症した1例を経験した. 抗血栓療法による頸動脈血栓の消退を頸部血管エコー, MRAにて経時的に観察できた経過を提示するとともに, 血栓形成の病態につき考察する. 「症例」40歳, 女性. 「主訴」右上肢脱力. 「既往歴」35歳時にNMO(抗アクアポリン4抗体陽性)でステロイド治療開始. 現在プレドニゾロン3mg内服継続中. 経口避妊薬服用なし. 「生活歴」喫煙:35歳時に禁煙(それまで1日1~2箱/15年). 飲酒:なし. 「妊娠分娩歴」2経妊2経産(流産歴なし). 「家族歴」母:流産3回. 脳梗塞. 祖母:脳出血.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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