<< 一覧に戻る

特集 脳卒中と慢性腎臓病(CKD)

CKD合併脳卒中の臨床像と治療

星野晴彦

脳と循環 Vol.17 No.3, 37-41, 2012

「SUMMARY」脳卒中患者では慢性腎臓病(CKD)を高率に合併している. CKD合併脳卒中では脳卒中発症時の重症度が高く, 死亡率も高い. また, CKDは脳梗塞再発の予測因子でもある. 脳卒中の再発予防とともにCKDを悪化させないように, 全身の危険因子のより厳密な管理が必要である. CKDと脳卒中の各治療ガイドラインに照らして, 目標を設定する必要がある. 「はじめに」慢性腎臓病(CKD)は末期腎不全の前段階としてのみならず, 心血管疾患のハイリスク群である. 脳卒中診療においてもCKD合併例では, より一層の危険因子の管理が重要である. 「CKD合併脳卒中の臨床像1)」CKDの定義の1つである推算GFR(eGFR)によって, 発症48時間以内に入院となった脳卒中患者475例を検討してみると, 33.3%の症例がCKDに相当した(図1). その臨床背景をみると, eGFR15~60mL/分/1.73m2の中等度腎機能低下群では正常群と比べて年齢が高く, 高血圧・心房細動・心血管疾患既往の割合が高く, 血液検査では軽度の貧血が有意差をもって認められた(表1, 2).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る