SUMMARY  日本の社会の高齢化,生活習慣病の管理の普及は,脳卒中予防における心原性脳塞栓症の位置づけをこれまで以上に大きくしている.CHADS2スコアによるリスク層別化とワルファリンによる予防は普及しているものの,まだ十分とはいえない.しかし同時に,新しい抗血栓薬の登場とともに,CHADS2スコアで表される以上の一次予防が求められようとしている今,循環器内科として今後の新しい方向性を確立する準備を行う必要がある.