はじめに  脳卒中診療において,CT,MRI,脳血管造影検査といった画像診断法に加え,ベッドサイドで施行可能で,かつリアルタイムに情報が得られる超音波診断は,今や病態把握のために欠かせない検査法と位置づけられている.特に,虚血性脳血管障害では発症機序の評価,塞栓源の検索,さらには,再発に関連する所見を把握する上で超音波検査の果たす役割は大きい.