はじめに
 高血圧性脳症(hypertensive encephalopathy)とは,頭痛,痙攣,視野障害,意識障害などの中枢神経症状が血圧上昇によって急速に出現する疾患である.頭部CTやMRIでは,後部白質を中心に血管原性浮腫と考えられる異常信号を認めることが多い 1).このような所見は,適切な治療により正常化する可逆的なものであることが多い 2).近年の血圧管理の徹底,降圧療法の進歩により,高血圧性脳症を経験することは稀になった.今回,妊娠中毒症発症時より開始していた降圧薬を中止してから10年後に発症した高血圧性脳症の1例を経験したので,その特徴的な脳画像所見を中心に報告する.
 
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                脳循環障害の画像診断
              
 突然の全身性痙攣で発症した高血圧性脳症の1例
                  掲載誌
                
 
                  脳と循環
                  Vol.16 No.1 51-55,
                  
                    2011
                  
 
                    著者名
                  
  
                          三好正浩
                        / 
                          古賀 政利
                        / 
                          豊田 一則
                        / 
                          峰松 一夫
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          連載
                        / 
                          症例
                        / 
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                    疾患領域
                  
  
                          循環器
                        / 
                          高血圧
                        / 
                          脳血管障害
                        
                    診療科目
                  
  
                          循環器内科
                        / 
                          脳神経外科
                        / 
                          手術・救急
                        
 
                    媒体
                  
 
                      脳と循環
                    
 
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。