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脳動脈瘤の治療―最近のトピックス

未破裂脳動脈瘤に関する大規模臨床試験の結果について:脳卒中治療ガイドライン2009を中心に

藤村幹冨永悌二

脳と循環 Vol.15 No.3, 23-25, 2010

「SUMMARY」近年の画像技術の進歩によりmagnetic resonance angiographyや3次元helical computer tomographyを用いた未破裂脳動脈瘤診断の水準は確実に向上している. 一方, 未破裂脳動脈瘤の自然歴・破裂率に関しては, いくつかの大規模臨床試験の結果が得られたものの, いまだエビデンスレベルの高い報告は少ないのが実情である. 動脈瘤の大きさ, 部位, 形状, くも膜下出血の既往, 性別などいくつかの因子と破裂率との関連が知られており, 「脳卒中治療ガイドライン2009」では, 患者の余命が10~15年以上である場合, (1)大きさが5~7mm以上であること, (2)5mm未満であっても症候性動脈瘤, 後方循環・前交通動脈瘤・内頸動脈―後交通動脈部などの部位に存在するもの, dome neck aspect比が大きい・不整形・ブレブを有するなどの形態的特徴をもつものに対し, 手術を検討することを推奨している(グレードC1). 一方, 人種間においても破裂率が異なる可能性が示唆されており, 今後の大規模臨床研究の結果も踏まえて未破裂脳動脈瘤の治療を考慮していく必要がある.

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