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脳循環障害の画像診断

急性心筋梗塞と一過性脳虚血発作を同時に発症した1例

佐藤和明横田千晶冨井康宏峰松一夫

脳と循環 Vol.15 No.2, 51-55, 2010

「はじめに」 心臓と脳の両者に同時に血管イベントを生じる「心脳卒中」の報告が散見されるが, その発症機序には不明な点が多い. 今回我々は, 急性心筋梗塞と一過性脳虚血発作(transient ischemic attack: TIA)を同時に発症し, 「心脳卒中」の発症機序を考える上で示唆に富む症例を経験した. 「症例」 62歳, 女性, 右利き. 「主訴」 意識障害, 左手足の脱力, 呂律が廻らない. 「既往歴」 23歳時に虫垂炎にて手術. 「家族歴」 特記すべきことなし. 「生活歴」 喫煙:20本/日×40年, 飲酒:なし. 「現病歴」 某年7月1日18時頃, レストランからの帰りに車に乗り込んだときに, 突然嘔吐し, 助手席に倒れ込み, 呂律が廻らなくなった. 18時35分に当センターを救急受診した. この間, 胸痛の訴えはなかった. 「入院時現症」 身長142cm, 体重35kg, 四肢動脈拍動は触知できず, 血圧は測定不能であった.

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