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糖尿病と脳卒中
脳卒中診療医にとって必要な糖尿病の診断と治療
掲載誌
脳と循環
Vol.15 No.2 47-50,
2010
著者名
犬飼浩一
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
糖尿病
/
脳血管障害
診療科目
一般内科
/
循環器内科
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脳神経外科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
神経内科
/
老年科
媒体
脳と循環
「SUMMARY」 日本人の糖尿病は増加の一途をたどり, もはや糖尿病は糖尿病の専門医が診る特殊な疾患というよりも, 内科全般の疾患の一つとしてとらえる必要があり, 脳卒中専門医が外来にて糖尿病を診るケースは今後ますます増えることが予想される. 本稿では, 糖尿病の診断と治療を, 脳卒中などの大血管イベント抑制という観点から, 最新の知見を踏まえながら概説したい. 「はじめに」 近年, 食文化の欧米化などによって, 日本人の糖尿病は増加の一途をたどり, 近い将来, 1,000万人を超えることが予想される. したがって, もはや糖尿病は糖尿病の専門医が診る特殊な疾患というよりも, 内科全般の疾患の一つとしてとらえる必要があることはいうまでもない. 脳卒中患者における糖尿病の占める割合は3分の2といわれている. したがって, 脳卒中専門医が外来にて糖尿病を診るケースは今後ますます増えることが予想される. 本稿では, 脳卒中専門医が絶対に知っておくべき糖尿病に関する知識を, 診断と治療の2項目に分けて, 最新の知見を踏まえながら概説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。