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                糖尿病と脳卒中
              
 糖尿病と頸動脈病変
                  掲載誌
                
 
                  脳と循環
                  Vol.15 No.2 41-45,
                  
                    2010
                  
 
                    著者名
                  
  
                          堀江信貴
                        / 
                          永田泉
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          特集
                        / 
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                    疾患領域
                  
  
                          高血圧
                        / 
                          代謝・内分泌
                        / 
                          糖尿病
                        / 
                          脳血管障害
                        
                    診療科目
                  
  
                          一般内科
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                          循環器内科
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                          脳神経外科
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                          腎臓内科
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                          糖尿病・代謝・内分泌科
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                          神経内科
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                          老年科
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                          放射線科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      脳と循環
                    
 「SUMMARY」 糖尿病は動脈硬化進行に関与する一病態であり, 最大の死亡原因となる冠動脈疾患および脳血管障害の合併症をいかに予防するかが肝要である. また, 頸動脈は動脈硬化性変化の好発部位であり, 糖尿病においては頸動脈内膜中膜複合体肥厚度をサロゲートマーカーとしたHbA1c, 食後高血糖の管理を行い, 血圧や脂質を含めた複合的治療が望ましい. 糖尿病を合併する頸動脈狭窄症の治療についてはプラークの性状を十分に評価するのみならず, 冠血管を含めた全身管理が必要である. 「はじめに」 現在, 脳卒中は機能予後悪化に伴う高齢者寝たきりの原因疾患第1位であり, 今後も増加傾向である. なかでも約75%を占める脳梗塞は高血圧, 糖尿病などが密接に関与するアテローム性動脈硬化を基盤にしていることが多い. したがって, 糖尿病患者において脳梗塞予防のためには血圧, 脂質の管理とともに, 厳格な血糖管理を行うという, 複合的なアプローチが必須である.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。