全文記事
脳卒中治療・予防に画像診断は役立つか?
インターベンション時代のPET,SPECT
掲載誌
脳と循環
Vol.14 No.3 39-43,
2009
著者名
小笠原邦昭
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
脳血管障害
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
手術・救急
/
放射線科
媒体
脳と循環
「SUMMARY」脳血管障害におけるPET, SPECTの有用性は以下の3つにある. (1)脳血流量測定を用いた「脳主幹動脈塞栓性閉塞に対するtPAによる急性期血栓溶解療法後の出血性梗塞」の術前予知, (2)脳酸素摂取率あるいは脳循環予備能測定を用いた「脳主幹動脈慢性閉塞症における脳虚血発作再発」の予知とバイパス術の適応決定, (3)脳循環予備能測定を用いた「頸部頸動脈狭窄症に対する血行再建術後合併症」の術前予知. 「はじめに」3次元的脳血流マップとして最も精度が高いものはpositron emission tomography(PET)である. PETでは, 脳血流以外に酸素をはじめとした脳代謝画像を得ることができる. しかし, 設備などの問題で一般の施設で用いることはできない. より汎用性のあるものが, 脳血流single-photon emission computed tomography(SPECT)である. PETと異なり脳血流分布のみしか画像化できないが, 検査装置・方法ともより簡便である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。