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脳梗塞の急性期血行再建療法の現状

(座談会)急性期血行再建療法は有用か?

福内靖男峰松一夫寺田友昭

脳と循環 Vol.11 No.3, 11-19, 2006

福内(司会)-今回の座談会のテーマは「急性期血行再建療法は有用か」についてです. エビデンスとしてt-PAなどは有効であると言われておりますが, 臨床の現場ではどうなのか, 急性期治療, 特に血行再建あるいは血栓溶解療法の現場で活躍されていらっしゃる寺田先生と峰松先生にお話を伺います. 「脳梗塞急性期の治療戦略」 福内-2005年秋からt-PAによる血栓溶解療法が保険適用となり, 血栓溶解療法以外にも直接的に血行を再建しようという試みが行われています. 峰松先生, この急性期治療における血行再建の位置づけについてお話し頂けますか. 峰松-米国でt-PAが認可されたのは, 1995年にNew England Journal of Medicine誌で発表されたNINDS rt-PA Stroke Study Groupの試験成績がきっかけです. 本試験により, ペナンブラに対する治療の基本が早期血流再開であることが証明されました. その後, 血行再開の方法や適応時間が検討され, 現在では3~9時間までをターゲットにした血栓溶解療法の試験もなされており, なかなかよいデータが出ているようです. 他の治療法, 例えば低脳温療法やフリーラジカル消去薬などの脳保護薬は単独使用でもよいデータが出ているようですが, 結局, これらの治療法も, ベースに血行再開がなければうまくいかないというのが事実のようです. まずは血行再開, それに脳低温療法や脳保護療法などを組み合わせていくというのが今後の方向性です.

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