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腫瘍をめぐるQ&A

Question スリーブ手術における最新の分子生物学的な知見について教えてください

柳本喜智宮崎安弘高橋剛黒川幸典牧野知紀山崎誠瀧口修司森正樹土岐祐一郎

Surgery Frontier Vol.22 No.2, 80-83, 2015

「Answer」
「はじめに」近年,生活習慣の欧米化によって,日本人における肥満患者が急速に増加してきている1)。肥満は単なる体重増加のみにとどまらず,糖尿病を含む代謝疾患,運動器疾患,精神疾患などを併発するため,大きな社会問題となっており2),それに対して,わが国では2014年4月より病的肥満症に対する袖状胃切除術(sleeve gastrectomy;SG)が保険収載された。SGは安全性と減量効果のバランスが高く,糖尿病寛解率が84%と高い耐糖能改善効果を有する3)ことから,糖尿病治療に対する新しい治療のオプションとして期待されている。SGの減量・耐糖能改善のメカニズムは,胃容量の減少と手術にともなう消化管ホルモンの変化によるものと考えられていたが4)-6),近年,腸内細菌叢の関与も注目されるようになってきた。本項では,腸内細菌叢と減量効果,耐糖能改善効果との関連性について最新の知見に触れながら解説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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