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腫瘍をめぐるQ&A

Question 膵頭十二指腸切除術の適切なmarginは?

大橋朋史富丸慶人江口英利友國晃浅岡忠史和田浩志川本弘一丸橋繁永野浩昭森正樹土岐祐一郎

Surgery Frontier Vol.22 No.2, 77-79, 2015

「Answer」
「はじめに」膵頭十二指腸切除術(pancreaticoduodenectomy;PD)は,主に膵癌,胆道癌(中・下部胆管癌,乳頭部癌など),十二指腸癌などの悪性腫瘍に対して行われる術式である1)。 外科手術において「margin」とは癌周囲の癌細胞が存在しないと想定される範囲を指すが,癌遺残なく病巣を完全に切除するためには,一定の切除marginを確保したうえで癌部を非癌部とともに切除する必要がある。今回,PDの対象となる代表的疾患である膵癌に関して,適切な切除marginについて以下に述べる。
「PDにおける適切な切除margin」予後不良な疾患である膵癌において,唯一,治癒が期待できる治療は外科的切除のみである。既存の報告では,膵癌切除後の予後規定因子としては,R0(遺残腫瘍なし)切除,リンパ節転移,膵外神経叢浸潤,門脈系浸潤などが報告されている2)。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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