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実験講座

プロテオミクスを用いた網羅的解析法

植田幸嗣

Surgery Frontier Vol.22 No.2, 72-76, 2015

「Summary」この10年あまり質量分析技術はハードウェア,ソフトウェアともに劇的な進化を続けており,培養細胞,組織切片,血清などのサンプルから数千~一万種類の蛋白質を同定,定量化することも可能となっている。こうした「網羅的プロテオーム解析」からは特定の疾患依存的に変動を示す蛋白質や翻訳後修飾を一挙に知ることができるため,基礎病態解析研究から分子標的治療薬・診断薬の探索研究まで応用範囲も多岐にわたる。質量分析の高速性,網羅性を活かした臨床検査もすでに実用化されはじめているので,今後は診療の現場においてもさまざまな質量分析アプリケーションが登場してくることになるだろう。本稿では質量分析計を用いた網羅的蛋白質解析の基本的な流れと原理を概説し,どのような最先端医学研究に用いられているかを実例とともに紹介する。
「Key Words」蛋白質,ペプチド,プロテオミクス,質量分析,LC-MS

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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