【特集 疾患特異的iPSの基礎と臨床】
特集によせて
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.22 No.2 11,
2015
著者名
森 正樹
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
消化器
/
膠原病・リウマチ性疾患疫
/
骨・関節
/
眼疾患
/
小児疾患
/
再生医療
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
/
整形外科
/
リウマチ科
/
眼科
/
小児科
/
消化器外科
媒体
Surgery Frontier
67,108,863通りの実験条件が考えられる場面に出くわした場合,どのような行動をとるであろうか。多くの研究者たちはその大きな壁を諦め,もう少しだけ簡単に登れそうな壁に挑戦することを選択するであろう。ES細胞が1981年に受精卵の内部細胞塊から樹立されてからES細胞がES細胞たる理由は世界で盛んに研究されてきた。その結果,Oct3/4, Sox2, NanogなどES細胞の維持に重要な遺伝子は次々と同定され,幹細胞を扱う研究者であれば誰でも知っているような遺伝子となっていた。しかしながら,誰もその遺伝子を細胞内に導入するという,今考えれば非常に簡単な研究を行わなかった。なぜなら冒頭にも述べたように,遺伝子の組み合わせが莫大な数であったからである。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。