バイオマーカーをめぐるQ&A
Question 固形癌におけるCD44バリアントアイソフォーム発現と臨床応用
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.21 No.3 93-95,
2014
著者名
佐谷 秀行
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
呼吸器
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消化器
/
癌
診療科目
一般外科
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呼吸器内科
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消化器内科
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腫瘍内科
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放射線科
/
消化器外科
媒体
Surgery Frontier
「Answer」 「CD44とは」 CD44は一回膜貫通型蛋白質であり, ヒアルロン酸をリガンドとする接着分子として最初リンパ球で見出された. その後の研究によって白血球全般, 線維芽細胞, 上皮細胞および各種癌細胞にも幅広く発現していることが確認され, その機能としては上皮細胞と細胞外マトリックスとの間の接着装置としてのみならず, さまざまなシグナル伝達にかかわることがその後の解析によって明らかになった1). CD44には, mRNAのスプライス変化によってつくられるさまざまなバリアントアイソフォーム(CD44v)が存在し, 特に胃癌, 大腸癌, 非小細胞肺癌, 乳癌など各種上皮系腫瘍においては, 特定のバリアントアイソフォームが発現することが認められている2).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。