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腫瘍をめぐるQ&A

Question 肝切除におけるlaparoscopic surgeryの有用性

新田浩幸若林剛

Surgery Frontier Vol.21 No.3, 81-83, 2014

「Answer」 「はじめに」 肝切除を腹腔鏡で行う手技上のメリットは, 拡大視, 背側・頭側からのアプローチ, 術野の共有である. しかし, 多かれ少なかれ必ず出血をともなう肝切除においては出血のコントロールがポイントであり, これができないと腹腔鏡下手術のメリットは得られない. 出血のコントロールは手術手技の工夫や手術機器の進歩によるところもあるが, 気腹とPringle法1)の効果が大きい. 気腹により肝静脈系出血が, Pringle法により動門脈の出血が軽減される2). 本稿では, われわれの行っている手術手技と腹腔鏡下肝切除のメリットについて解説する.

「腹腔鏡下肝切除の手術手技」 1 ポート挿入と気腹 ポートは通常5本挿入している(カメラ用1, 術者用2, 助手用2). 臍周囲, 心窩部, 左右の季肋下, 右側腹部で, ほとんどの術式がこの挿入部位で問題ない. 気腹は通常10mmHgで, 肝静脈系出血が多いときは一時的に15mmHgまで上昇させることもある.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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