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腫瘍をめぐるQ&A

Question 直腸低位前方切除術の縫合不全は予後に影響する?

竹政伊知朗植村守西村潤一畑泰司水島恒和山本浩文土岐祐一郎森正樹

Surgery Frontier Vol.20 No.3, 106-108, 2013

「Answer」直腸癌に対するTME(total mesorectal resection) surgeryの概念は長期成績の改善をもたらし, いまや直腸癌手術のgolden standardになった1)2). 一方, 肛門温存率が高くなるにつれ縫合不全(anastomotic leakage;AL)が臨床的に問題となっている. ALは低位前方切除術後のmortality rateに最も大きく関与する合併症であり3), その発生率は1~30%と報告によりばらつきがある4)5). ALに関連するものは, 患者因子として男性, 肥満, 糖尿病などの併存症, 腫瘍因子として低位の腫瘍局在治療因子として吻合部腸管断端の血流不全, 吻合部の過緊張, 術前化学放射線療法, 一時的人工肛門(diverting stoma;DL)の造設有無に加え, 術者の経験や技量にも影響を受けると報告されている6)7).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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