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第78回臓器星細胞の機能 膵炎と膵星細胞:PPAR-γ・AT-Ⅱ

清水京子白鳥敬子

Surgery Frontier Vol.20 No.3, 84-86, 2013

「はじめに」膵星細胞は膵線維化の中心的細胞で, 静止期膵星細胞が病的環境下で活性化膵星細胞に形質転換し, 慢性膵炎の進行や膵癌の悪性度を高める方向に作用する. 膵星細胞をターゲットとした線維化治療として, (1)膵星細胞の活性化を抑制する (2)活性化膵星細胞の機能を抑制する (3)活性化した膵星細胞を静止期に戻す (4)活性化膵星細胞にアポトーシスを誘導するなどが挙げられる. 膵星細胞のこれらの作用にかかわり線維化を調節する因子として, PPAR-γ(peroxisome proliferator-activated receptor-γ)とangiotensin(AT)がある1). 「PPAR-γと膵星細胞」PPARは脂肪細胞の分化や糖代謝にかかわる遺伝子発現を調節する核内転写因子である. 糖尿病治療薬であるチアゾリジン誘導体はPPAR-γの強力なアゴニストで, 慢性膵炎ラットに投与すると慢性膵炎の進行を抑制する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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