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第78回臓器星細胞の機能 肝線維化と星細胞

河田則文

Surgery Frontier Vol.20 No.3, 72-75, 2013

「はじめに」肝臓は実質細胞と非実質細胞で構成される. 前者は肝細胞であり, アルブミンを主とする蛋白質の合成, 胆汁酸合成, アンモニアや薬物代謝など生体の恒常性維持に主要な働きを行う. また, B型やC型肝炎ウイルスの感染や過剰な脂肪蓄積により障害を受けると, alanine aminotransferase(ALT)を放出しながら細胞死に陥る. 一方, 非実質細胞は肝細胞索に並走する類洞を構成する細胞群, 門脈や中心静脈の血管構成細胞群ならびに胆管を構成する細胞群などからなる. 類洞構成細胞の研究の先駆者の1人はKarl Wilhelm von Kupfferであり, 肝臓固有のマクロファージであるKupffer細胞の名前の由来である. 1876年にKupffer博士が見出したもうひとつの細胞が"sternzellen"であり, これが後にfat-storing cell, Ito cell, lipocyte, stellate cellなどと呼ばれた星細胞である1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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