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特集 肥満の基礎と臨床

Ⅰ.肥満の基礎 肥満症例における消化管ホルモン,神経内分泌ホルモンの変化

宮崎安弘瀧口修司土岐祐一郎森正樹

Surgery Frontier Vol.20 No.3, 45-49, 2013

「Summary」肥満症罹患率は先進国を中心に上昇し続けており, その発症はやがてはメタボリックシンドロームへとつながることから, 大きな問題となっている. 肥満症はエネルギー代謝のバランスが崩れ, 摂取エネルギーが消費エネルギーを超えることによって発症することから, このエネルギー代謝のバランスを維持するための生理的機序, 特に摂食関連物質に対する研究が行われてきた. 消化管ホルモン, 神経内分泌ホルモンは, 末梢および中枢でエネルギー代謝バランスを調節する中心となる摂食関連物質であり, これらのホルモンによる摂食調節メカニズムの解明は, 肥満の病態理解およびこれからの肥満治療にとって重要である. 本稿では, これらの物質の肥満への関与, 肥満症例における変化について概説し, 特にグレリン, GLP-1, PYYについては最新の知見も含んだ説明を加え, 肥満外科手術前後でのこれらのホルモン変化と手術効果の関連についても言及した.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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