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第76回消化器の幹細胞 胃粘膜

野村幸世

Surgery Frontier Vol.20 No.1, 62-65, 2013

「胃粘膜を構成している胃腺管」ヒト胃粘膜は大きく分けて胃底腺領域と幽門腺領域とからなっている. それぞれの粘膜は腺管と呼ばれるチューブ状の腺窩の集合である. この腺管は, その1つひとつが胃粘膜構成細胞の分裂増殖ユニットとなっている. つまり, 1つの腺管内に幹細胞が存在し, さらに, そのすぐ子孫である前駆細胞が存在し, ここから分裂増殖する細胞のみで腺管全体を構成している1)-4). 「胃腺管を構成する細胞とそのダイナミクス」胃底腺管はその分裂増殖帯を狭部と呼ばれる腺頸部のすぐ上部, 腺管の上から三分の一くらいのところに有している1)(図1). ここで分裂増殖した細胞は腺管の上方では表層粘液細胞に分化しつつ上昇し, 胃内腔へ散布される. 同様に分裂増殖した細胞は腺管の下方では頸部粘液細胞と前壁細胞へと分化, 前壁細胞は壁細胞へと分化し, 頸部粘液細胞は腺底部ではさらに主細胞へと分化しつつ, 下方へ移動する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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