特集 がん関連データベース, その特徴と今後の展開
地域がん登録・院内がん登録の今後の展開
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.19 No.4 25-29,
2012
著者名
祖父江友孝
記事体裁
抄録
疾患領域
癌
診療科目
一般外科
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呼吸器内科
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脳神経外科
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整形外科
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産婦人科
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消化器内科
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形成外科
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皮膚科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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泌尿器科
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神経内科
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血液内科
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耳鼻咽喉科
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腫瘍内科
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小児科
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消化器外科
媒体
Surgery Frontier
「Summary」第3次対がん戦略研究事業やがん対策推進基本計画などの取り組みの成果として, 地域がん登録および院内がん登録については, 近年かなりの進展がみられた. 地域がん登録全国集計は, 罹患数・率, 生存率, 有病者数・率を測定し, 主としてがん対策における施策立案・評価に用いられる. 一方, 院内がん登録全国集計は, 拠点病院に限られるものの, より詳細な診療情報を収集することにより, 施設別診療実態集計, 部位・Stage・治療法別生存率を測定し, これらの情報を主として患者・家族や医療従事者に提供する. 今後の体制整備を考える際の基本的考え方としては, (1)無駄を省く, (2)質を保つ仕組みを確立する, (3)先進的な取り組みをサポートする, ことが挙げられる. 予後調査については, 地域がん登録で整理をした予後情報を, 届出票を提出した病院に還元し, 各病院を通じて臓器がん登録やNCD(National Clinical Database)へ反映することが考えられる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。