特集 がん関連データベース, その特徴と今後の展開
NCD登録データから把握できる消化器がんの外科治療成績
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.19 No.4 13-18,
2012
著者名
後藤 満一
/
宮田 裕章
/
杉原 健一
/
森 正樹
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
一般外科
/
手術・救急
/
消化器外科
媒体
Surgery Frontier
「Summary」日本消化器外科学会では日本全国の消化器外科手術の現状を把握すべく, 2006年から全国2,000以上の施設を対象に基本的な統計的調査(消化器外科手術調査)を行った. 3年間で110万件を超える症例が集積されその内容からわが国では国際的にみて良好な外科治療が実践されているものと考えられた. risk-adjusted surgical outcome(RASO)を指標として活用すべくデータベースの構築を検討し, 外科系の臨床学会が専門医制度と連携して設立したNational Clinical Database(NCD)のシステムに実装した. NCDは, 2012年8月現在, 全国3,500以上の参加施設, 5,000以上の診療科のネットワークにより構成され, 消化器外科医療水準評価項目などに加え, すでに非手術症例も登録可能な乳がん登録, 膵がん登録も実施されており, 国内外に例がないほど大規模な専門医制度と連携したデータベースに成長している.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。