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特集 がん関連データベース, その特徴と今後の展開

特集によせて

後藤満一見城明

Surgery Frontier Vol.19 No.4, 9-12, 2012

「はじめに」医療の質の向上には適確な現状把握が必要で, 正確なデータ収集とその解析が基盤となる. がん医療の情報収集として, 種々のがん登録が行われているが, 実施単位, 調査目的がそれぞれ異なる(表1)1). また, 予後調査も別個に行われている(図1)1). 臓器別がん登録は学会や研究会単位で全国のがんの詳細情報を収集しており, 専門病院のがん患者が登録対象となっている. 教育施設におられる先生方は自分たち自身で入力される機会も多く, 馴染みの深いがん登録かと思われる. 項目数は臓器により異なるが, 数十項目から膵がん登録のように300項目近くに及ぶものもある. 一方, 地域がん登録は, 都道府県(市町村)事業として県単位で実施されている1). これは, 健康増進法第16条にある, 「(生活習慣病の発生の状況の把握)国および地方公共団体は, 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料として, 国民の生活習慣とがん, 循環器病そのほかの政令で定める生活習慣病(以下単に「生活習慣病」という)との相関関係を明らかにするため, 生活習慣病の発生の状況の把握に努めなければならない. 」ということを法的根拠としており, 努力義務と位置付けられているものである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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