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特集 播種治療の展望

胸膜播種に対する術後胸腔内温熱化学療法

兒玉憲東山聖彦徳永俊照

Surgery Frontier Vol.19 No.2, 55-63, 2012

「Summary」悪性胸膜中皮腫を含め, 各種悪性腫瘍が原因で起こる悪性胸膜病変は, 画像診断が発達した現在においても初期の段階で発見することは困難だが, 肺癌, 胸腺悪性腫瘍, 転移性肺腫瘍手術中に発見される胸膜播種や開胸時洗浄細胞診陽性といった, いわゆる"pleural surface malignancy"は, 可及的切除(cytoreductive surgery)および高濃度の抗癌剤の胸腔内注入とハイパーサーミア(hyperthermia)の同時併用, すなわち術後胸腔内温熱化学療法(postoperative intrathoracic chemo-thermotherapy; PICT)によって制御可能と考えられる. 「電磁波(RF)加温装置 THERMOTRON-RF8を用いた胸腔内加温(図1)」胸部を前後より大口径電極で挟み, 両電極に通電される電磁波(radio frequency; RF)によって, 組織の双極子およびイオンが1秒間に約800万回もの急速な回転, 移動動作を起こし, 摩擦熱を発生させる誘電加温方式による加温装置である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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